カニの甲羅に付いている黒いつぶつぶ。これって何なのかな?と疑問に思われる方はたくさんいらっしゃるかと思います。
この黒いぶつぶつの正体は「カニビル」と呼ばれるものなのですが、このページでは、
- カニの甲羅に付いている黒い粒の「カニビル」って何?
- 「カニビル」が付いた甲羅はそのまま鍋にしてもいいの?
といった疑問に対して解説しています。
蟹の甲羅に付いてる黒い粒の正体はカニビルの卵
カニの甲羅に付いている黒いぶつぶつの正体。
これは「カニビル」と呼ばれるヒルの仲間の卵です。
カニの生息地である海底は柔らかい砂地であることが多く、そこに生息するカニビルは硬いカニの甲羅に卵を産み付けることによって、卵を固定させるのです。
出典:http://karapaia.livedoor.biz/archives/51536735.html
これがカニビルです。
ちょっと気持ち悪いですよね。
カニビルの卵はカニが茹でられる過程で死滅してしまいますので、実際に家庭で見ることはほとんどないと思います。
事項からはカニビルについて、よく寄せられる疑問について解説いたします。
カニビルってカニに寄生するの?
カニの甲羅に卵を産み付けるカニビル。
このカニビルってカニの身体に寄生しているのかどうか気になりますよね。
カニビルはカニの身体には寄生することがないので安心してください。
あくまでも卵の産み場所としての寄生です。
カニビルは主にカレイなどの魚の体液を食料としている生き物です。
カニのように硬い殻に覆われた生き物の体液を吸うことはありませんし、体内に寄生することもありません。
カニビルの卵が付いたまま鍋に入れても大丈夫?食べれるの?
カニビルが付いた甲羅をそのまま鍋にしても大丈夫なのでしょうか?
結論から言いますと、特に問題はありません。
カニは流通過程であらかじめ塩茹でされたり、冷凍されたりしているのでカニビルの卵は既に死滅しています。
そもそもカニに付いているカニビルの卵はほとんどが既に孵化した後のもぬけの殻です。
ですので、そのまま入れても問題はありませんし、誤って食べてしまっても特に問題はないのです。
ただし、虫の卵ということもありますので、なんとなく気持ちが悪いと思われ方もいますので、知人に出される時等にはあらかじめ取り除かれておくほうが良いでしょう。
カニビルの卵の取り方
では、カニビルの卵はどのように取り除くのが良いのでしょうか?
これはタワシで力の限りこするしか方法はありません。
おそらくほとんどの卵は既に孵化後で中身は空洞になっているので、少しの力でもある程度は取り除くことが可能だと思います。
この作業、カニが1杯だけならいいのですが、カニの販売業者など何十杯、何百杯も販売している方にとってはとても大変ですよね・・・
それが下の話に繋がっていくのです。
カニビルの卵が付いている蟹の方が身入りがよく美味しい?
黒いつぶつぶが付いているカニの方が身入りがよくて美味しい。
こういった言葉を聞いたことはありませんか?
実はこの言葉、魚屋さんが仕掛けた巧妙なセールストークなのです。
実際はというと、カニビルの卵が付いているからと言って、身入りが良いとは限らない。というのが事実です。
カニの販売業者がよく言う、「カニビルの卵が付いている蟹は身入りが良い」として挙げている根拠は「カニビルの卵が付いているのは脱皮してから期間が長い証拠。脱皮したての蟹は身入りが少ないので、逆のカニビルの卵が付いている蟹は身入りが良い」というものです。
ですが、脱皮したてのカニにも、もちろんカニビルは卵を産み付けます。
そもそもカニは脱皮して身がしっかりと詰まるまでには約半年は要すると言われています。
したがってその半年以内にカニビルが卵を産み付ければ、カニビルの卵の付いた身がスカスカなカニの出来上がりです。
カニビルの卵はカニの身入りの目安というのは、全くあてにならないのは誰でも分かるでしょう。
では、なぜ蟹の販売業者はそのような噂を流すのでしょうか?
その理由は至ってシンプルです。
カニビルの卵を取り除く手間を省くためです。
カニビルの卵が付いている蟹は見た目にはあまりよくありません。
その証拠に通信販売で販売されている蟹の写真にはカニビルが付いている写真はほとんどないはずです。
「カニビルの卵が付いている蟹は身入りが良い」という噂を知らずに、カニビルの卵が付いている蟹と付いていない蟹を並べたら、よく売れるのは付いていない方の蟹でしょう。
したがって、蟹の販売業者はカニビルの卵をいちいち取り除かなくてはなりません。
蟹が10杯そこらであればそこまで手間にはならないでしょうが、シーズンともなると1日何100杯もの蟹が飛ぶように売れていきます。
その全てのカニビルの卵を取り除くなんてとてもじゃないですが出来ません。
そこで、蟹の販売業者は「カニビルの卵が付いている蟹は身入りが良い」という噂を流したのです。
そうすることで、今までカニビルの卵が付いていることで敬遠されていた蟹が、逆にカニビルが付いていない蟹よりも飛ぶように売れるようになるのですから。。。
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